データ利活用コンサルティング及びAzureデータ基盤開発・運用

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  • 導入事例 5 カルビー様のスマートフォンアプリの裏側を支えるData&AI基盤にAzureを採用
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  • ―まずはカルビー様の事業内容と、関口様のミッションについて教えてください。
    カルビーは「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」などのスナック菓子と「フルグラ」に代表されるシリアルを製造・販売する食品メーカーです。私は2017年からカルビーで勤務しており、現在はマーケティング本部の CX デザインチームにおいてお客様とカルビーをデジタル技術を活用してつなげていくことに注力しています。


    ―2020年9月にスマートフォンアプリ『カルビー ルビープログラム (以下、ルビープログラム)』をリリースされましたね。本アプリの開発に至るまでの経緯を教えてください。
    当時、デジタルマーケティング活用の検討を進めておりました。我々はメーカーの立場なので、小売業の皆さんと連携することで情報を得ることが通例です。とは言え、カルビーが作る商品を手にとってくれる方のことを、更に知っていく活動にチャレンジしたいと考えていました。
    カルビーでは、年に一度「カルビー大収穫祭」という北海道のじゃがいも2kgなどが10万名様に当たるというキャンペーンを開催しています。従来、それらの応募は全てハガキで収集されており、一切データとして残らない仕組みになっていました。この取組をデジタル化することで、カルビーとお客様をつなぐ直接の接点になるのではというアイデアがルビープログラムの出発点でした。


    出典:カルビーホームページより抜粋


    ― カルビー様にとっても挑戦的なプロジェクトとのことですが、パートナーとして弊社を選んで頂いた理由を教えてください。
    我々がパートナーに求めていたのは、このルビープログラムの取組を理解して「面白い」と思ってくれること、そして同じ目線で「創り上げていける」ことでした。

    具体的には我々のアイデアに対してユーザーの視点から適切な提案をしてくれるかどうか。今回の取組は Azure の AI サービスなど「やってみないとわからない」ことの連続で、まさにサービスを創り上げていくものになりました。

    御社の牧村さんを中心に公開直前までお互いに意見を出し合って、AI機能の精度改善を繰り返しました。サービス開始後も運用・保守の枠に留まらず、新機能の開発もご支援頂いております。そしてお互いが「面白い」という価値観を共有しながら進めることで、一体感のある動きになっていると感じています。


    ― 技術的な面で見ても Custom Vision や Azure Functions と Cosmos DBを活用したフルPaaS のインフラ構成など、チャレンジングな取組だと思います。そういった提案を受け入れて頂いた背景はありますか?
    私自身が元々エンジニアであったことも影響しているかもしれませんが、Azure Functions や Cosmos DB などの PaaS サービスが、今まで培ってきたテクノロジーをベースに提供されていることは理解しており、リスクテイク可能な範囲だと考えておりました。

    ここでも大事にしたのは「面白い」と思えるかどうかでした。ルビープログラムのチャレンジに対してもそうですが、マイクロソフトのパートナーの中でも先進的なパートナーであるナレッジコミュニケーションの牧村さん自身が楽しめているか、近い感覚で働けているかという観点で進めていきました。

    我々はマーケティングを担当している部署ですが、やはり自分自身が楽しまないと良い企画が出てこないと思っています。エンジニアの方にも意欲的に取り組んでもらえるプロジェクトにしたい、そういった思いで今も一緒に取り組んでいます。


    ルビープログラム Azure アーキテクチャ図


    ― 現在は Databricks , Power BI などデータ系のサービスを利用し、関口さんはまさにDX を体現されているように思えますが、ルビープログラムを含めて今後の展望を教えてください。
    ルビープログラムのユーザー数をもっと増やしていきたいと思っています。現在は折りパケを通してコアなユーザーに参加してもらう取組となっていて、それが会員数増加を考えたときのボトルネックになっているとも考えています。ここから更に多くのお客様に参加いただくためには、折りパケだけではない、新たな手法も必要だと考えております。

    例 : Azure の PaaS サービスと Power BI を利用した分析アーキテクチャイメージ図



    皆様の会社でも少なからず同様のことはあると思いますが、カルビーはメーカーなので色々なところに課題や制約があります。それをどう解決していくかを考えて、ひらめく瞬間が一番楽しいです。そこで出たアイデアを通じて実現できた後のことを考えるのも面白いです。

    ルビープログラムを立ち上げるきっかけになった「カルビー大収穫祭」も、アナログで利用されていないハガキがデータ化されていくことでお客様一人一人にあった提案ができるようになっていくと考えています。そういった新しいカルビーならではのチャレンジに挑戦していくのが今から楽しみですね。



    ― 本日はありがとうございました!

    【本件で提供したソリューション】




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